団体様向けの合意形成・ファシリテーション研修を行います。
◆ みんなの意見や力を結集し、自主的創発的な取り組みを促したい!
◆ 生産的、発展的な会議を企画運営したい!
◆ 多様な関係者のニーズを聴きながら、より良い政策や計画を作成したい!
◆ 紛争予防/解決ができるようになりたい!
◆ 社会/組織内部の合意形成ができるスタッフチームになりたい!など
お気軽にご相談ください。
対象
社会の合意形成に関する一般的な知識・技術を習得されたい方
目的
参加協働型社会の到来により、子育て、環境、福祉、まちづくり、インフラ、ビジネス等多様な分野において、合意形成が必要とされています。このため実務を遂行する行政職員、公益事業者、コンサルタントの方々には、社会の合意形成に対する理解と、事業を円滑に推進するための高度なコミュニケーション技術(聴く技術、意見聴取・整理・分析、プロセス設計、参加協働の場づくり等)が求められています。本研修では、社会の合意形成に携わる実務者の方々が、基本的な考え方、実務者としてのあり方、コミュニケーション技術を習得されることをねらいとしています。
特徴
社会的合意形成の理念、倫理、基礎知識、コミュニケーション技術をはじめ、実務者としての場づくり感覚や各局面でのノウハウを効率的かつ効果的に習得するため、本研修には3つの特徴があります。
1.即実務に役立つ研修内容
- 理念系・・・社会的合意形成の理念、実務者の倫理など
- 知識系・・・社会的合意形成の歴史的背景、基本的な考え方、国内外の事例など
- 技術系・・・ファシリテーション、利害関心分析、適動設計、協働の質の評価など
2.気づきを通じて体得する研修スタイル
- 参加者主体の場づくり・・・アイスブレイク、グループワーク、全体討議など
- ファシリテーション体験・・・聴く、ファシリテーション・グラフィック、参加型会議の企画運営など
- 合意形成演習・・・仮想事業を想定した合意形成シミュレーションなど
3.社会的合意形成の現場支援、人材育成、研究開発に携わる講師
- 最新事例の紹介(構想段階からの社会的合意形成、公共施設・インフラの維持管理、迷惑施設の建設の等)
- 参加者が抱える実務課題への助言
- 社会の長期的リスクと今すべき対応策(人口減少、インフラの老朽化、気候変動へ適応等)
このような研修を通じたコミュニケーション能力の向上により、社会的合意形成の実務以外にも、日常業務や会議運営の円滑化が副次的な効果として得られます。
内容
本研修は、お客様のご要望をお聴きし、必要な学びが得られるように下記コンテンツから、プログラムをアレンジします。
1.考え方
- 合意形成・・・合意形成の基本的な考え方を押さえ、賛成反対の裏にある関心事項の聴き方、関心事項の整理分析の仕方、合意に向けたクリエイティブな提案の作成方法について学びます。
- 社会の合意形成・・・社会的合意形成の事例、基本的な考え方、必要な技術、歴史的背景、今後の課題等を講義、映像、小ワーク、ディスカッション等を通じて学びます。
- 未来志向の問題解決プロセス・・・問題解決にあたり、過去の延長線上の発想や価値基準で将来を予測し計画立案を行うのではなく、理念追求型で未来を思考し、未来からみて問題を設定し、解決策を検討する「適動設計」の概要を学びます。
2.あり方
- 聴く・・・自分らしい「聴く」、達人の「聴く」、合意形成に必要な「聴く」を体験しながら、「聴く」姿勢を確認します。
- 理念と倫理・・・何のための政策、事業か? 実務者としてのあり方は? 政策や事業の理念と実務者倫理を、参加者同士の議論を通じて確認します。
3.技術
- ステークホルダー分析・・・合意形成において最も重要なステークホルダーへの意向聴取、利害関心分析、合意に向けた提案を学びます。演習では、家族、友人、職場での身近な合意形成から、社会の様々な分野の複雑な合意形成を題材としてとりあげます。
- プロセスデザイン・・・合意形成や参加協働のプロセスの設計方法について学びます。とくに、社会の合意形成に必要な提供情報、論点、コミュニケーションの図り方を考えます。コミュニケーション手法は、審議会、ワークショップ、ヒアリング、アンケート、シンポジウム、ホームページ、回覧板等多々存在するため、誰に対してどのタイミングでどのようにコミュニケーションを図るか予めプロセスマップとして表現します。
- プログラムデザイン・・・何のために、誰にどのようなご参加をいただくのか。共有すべき情報、論点、コミュニケーション手法は? ワークショップ等参加型会議の設計の基本となる考え方と、実施時のポイントとノウハウを学びます。
- プレゼンテーション・・・住民説明会等で、伝えるべき情報と住民の方が必要とする情報を、住民の方が理解しやすいようにプレゼンテーションする方法を学びます。
- ファシリテーション・・・実際に話し合いの場のファシリテーターを体験しながら、ファシリテーターとしてのあり方と技術を学びます。議論のプロセスを可視化していくファシリテーション・グラフィックもご体験ください。
- ラベルワーク・・・ラベルやカードを用いた人間の知的活動とりわけ知識の発信交流の技術、知識生産のための図解思考の技術を体験型で学びます。ワークショップなどで、個々の情報や意見を集類、統合し、構造化することで、新たな概念を形成することが可能になります。
- アセスメント・・・受益者評価、第三者評価に先立ち自己評価することの重要性を学びます。自己評価には、実施した取り組みに対する評価、将来ビジョンに照らした評価、コミュニケーションの質の評価等があります。エフィカシー(自己能力の自己評価)を高め、更なるゴールの設定と次へのエネルギーをチャージしましょう。
4.実践
- 実務課題の解決に向けて・・・参加者が抱える社会的合意形成の実務課題を中心に、課題の解決に向けた議論を行います。
プログラム(例)
1.行政職員一般向け「市民参加・社会的合意形成のための実務者向けコミュニケーション技術研修」【2日】
<1日目>
- アイスブレイク
- 市民参加の基礎知識
- 市民参加の理念と実務者倫理
- ファシリテーション
- 参加のプログラム設計
- ふりかえり
<2日目>
- 目覚めのリフレイミング
- 市民参加の技術とツール
- 参加のプロセス設計
- 合意形成
- 実務課題の解決に向けて
- ふりかえり
2.都市計画・土木系行政職員向け「社会的合意形成の手法」【1日】
- ウォーミングアップ 「2人一組で話す、聴く」
- コミュニケーションの基礎(私の聴く、達人の聴く、合意形成の聴く)
- 社会的合意形成の基礎(事例紹介、基本的な考え方、理念と技術、利害関心分析)
- 社会的合意形成の進め方(構想段階からの合意形成、地域協働型のインフラ管理等)
- 実務課題の解決のために
3.市民、NPO向け「ボランティアリーダーのためのファシリテーション研修~みんなのやる気と力を引き出す話し合い」【半日】
- ファシリテーションとは?
- 話し合いの場のファシリテーターをやってみよう!
- ふりかえり
4.大手企業向け「顧客・社内・取引先・地域と互恵関係を築く 合意形成の研修」【半日】
合意形成について理解し、業務で活用できるスキルを習得する。また、若手のリーダーシップスキル強化、ベテラン(特に非管理職)育成スキル強化、組織全体の一体感醸成も副次的なねらいとする。
- コミュニケーションの基礎(私の聴く、達人の聴く、合意形成の聴く)
- 合意形成の基礎(身近な合意形成、基本的な考え方)
- 合意形成の演習(次に売り出す商品は?/本社を移転するならどこに?)
- ラベルを用いた情報生産(情報の集類、統合、構造化)技術
- ふりかえり
5.経営コンサルタント向け「合意形成研修の講師養成プログラム」【半日×2回+フォロー】
- アイスブレイク
- 合意形成の基礎(身近な合意形成、基本的な考え方、心得)
- 演習問題の作成(コンサル対象で合意形成を説明するための演習問題を作成)
- リフレイミング(非建設的な意見でも真意を前向きに捉え確認する手法)
- 参加のプロセスデザイン(プロセスマップの作成)
- ふりかえり
実績
愛知県、三重県、名古屋市、岐阜市、国土交通大学、建設コンサルタント、公益団体、障害者福祉事業所、NPO、他多数。